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概要

 
ルクセンブルクのオフショア・オンライン証券
国民1人あたり所得世界一を誇るルクセンブルクのオンライン証券会社。ヨーロッパをはじめ世界中の個人投資家にインターネットを活用した多様な投資機会を提供することを目的に、カナダの大手金融グループ TD Bankとフォルティスグループ傘下の大手銀行フォルティスバンク・ルクセンブルク Fortis Banque Luxembourgの合弁会社として設立された。
 
2010年5月、TD Ameritrade証券などを傘下に持つカナダの大手金融グループTD Bankが株式を100%取得。これに伴い、正式名称はInternaxx Bank S.A.となった。
 
EUの創立メンバーであるルクセンブルクは、ヨーロッパの代表的な金融センターのひとつとして世界中から150を超える金融機関が集まっている。とりわけ投資ファンドの登録地として広く利用されており、登録ファンド数はアメリカに次いで第2位。
 
同国の住民の多くはケルト人・ゲルマン人などのドイツ系で、公用語は独語、仏語、ルクセンブルク語だが、金融機関は英語で問題ない。
 
インタナクスInternaxxはルクセンブルクの金融部門監督委員会Financial Sector Supervisory Commissionの監督下に置かれ、同国預金保険機構 The Luxembourg Association for the Guarantee of Deposits に加盟しており、顧客はすべて同国の銀行法、個人情報保護法によって保護されている。また、Internaxxの顧客資産は、TD Bankによっても保護されている。
 
欧米の主要市場にネットで投資できる
一般(証券取引)口座 Standard Accountとデリバティブ口座 Derivative Accountがある。
 
一般口座では現物株取引とミューチュアルファンドオフショアファンド)の取引が可能。アメリカ・カナダの北米2、イギリス・ドイツ・フランスなどのヨーロッパ9、シンガポールなどのアジア3の計14カ国、18市場にアクセス。ロンドン/フランクフルト市場のETFGDRにも投資できる。
 
注文方法は、成行き、指値、ストップロス注文(ストップロスは米国、イギリス、カナダ、ユーロネクスト、クセトラ、アイルランド市場のみ)。最低預金額は1,000ユーロ相当額。
 
デリバティブ口座を開設すると差金決済による取引システムCDFsトレーディングが利用でき、個別株式・株価インデックスの信用取引(カラ売りを含む)、FX取引(外貨証拠金取引)、商品・先物取引も可能。デリバティブ口座の最低預金額は5,000ユーロ相当額。
 
オフショアファンドもネットで購入
一般口座を開設すると、「ミューチュアルファンド・スーパーマーケットThe Internaxx Mutual Funds Supermarket」を利用して、フィデリティ、シュローダー、インベスコなどの大手ファンド会社のミューチュアルファンドオフショアファンドが購入できる。
 
ファンドは株式・バランス型Equity and Balanced Funds、債券型Bond Funds、通貨ファンドMonetary Fundsの3カテゴリーに分けられ、カテゴリーごとに最低投資額が異なる(表参照)。購入・売却時の取扱手数料は基本的に無料(1年以内の解約は50ユーロ)。
 
預けているだけでも利息が付くが……
インタナクス証券内にはユーロ、米ドル、英ポンド、カナダドル、豪ドル、香港ドル、シンガポールドル、スウェーデンクローナ、スイスフランの9つの通貨口座があり、取引ごとに決済口座の選択が可能。最低預入額以上の預金があれば利息が付くので、外貨預金口座としても利用できる(預金額による。ただし、マーケットの状況から、現在利息が発生しているのは豪ドルのみ)。ネットから各通貨間の振替もでき、通常より有利な為替スプレッドが適用される。
 
申込書は簡単。でも電話での本人確認が必要
口座開設は日本から郵送で可能。ほかにルクセンブルクの店舗でも手続きできる。
 
書類は口座開設申込書とパスポートのコピーのみで、住所証明書類は不要。ヨーロッパのオンライン証券としてはもっとも簡単な部類に入る。申込書はホームページ上で情報を入力し、プリントアウト後にサインをする。ただしこの方法で作成する申込書は入力する内容がちょっと複雑。PDF版の申込書ををダウンロードして手書きで書類を作成することもでき、こちらは入力する内容も非常にシンプル。
 
いずれの方法で申込書を作成しても、本人確認作業は厳密で、以下の2つの手順が必要になる。
 
ひとつはパスポートのコピーに認証(行政書士は可、弁護士は不可)をするか、FATF加盟国(アメリカ、香港、シンガポール、日本など)の銀行の個人小切手を同封する。ほかに、口座開設時に自分名義の銀行口座から“インタナクス証券の送金指示”で初回入金分を送金することで本人確認することもできるが、日本の金融機関ではほとんど応じてくれるところはない(HSBC香港などに口座を持っている人は、こちらの方法を選択することも可能)。
 
もうひとつが電話での本人確認。内容は口座開設目的など簡単なもので、5分程度。日本人の口座開設者には事前に質問票がメールで届けられ、それに沿ってインタビューが行なわれるのでとくに恐れる必要はない。
 
入金手段はいろいろ、出金は送金レターで
入金は電信送金か小切手を郵送する。小切手の宛先は「Internaxx Bank SA―Taro Yamada (A/C 1234567)」とする。
 
電信送金する場合は、送金する通貨によって送金先口座番号が異なるので注意が必要。5万ユーロまでのユーロ送金は手数料無料。それ以上の額と外貨の場合は10ユーロ。
 
ルクセンブルクに旅行する機会があれば、BGL BNP Paribas(パリバ)銀行の窓口での入出金も可能。
 
口座からの出金は電信送金を利用するが、とくに送金指示フォームがないので、自分で英文の送金指示書を作成し郵送する(英会話に自身がある人は電話をしてもOK)。
 
手数料と口座の上手な使い方
インタナクス証券では口座を保有するだけで、株式信託手数料として3カ月ごとに保有資産の0.05%が徴収される(年間30回以上の取引をした場合免除)。最低手数料は15ユーロなので、利子や配当でこれを上回るようにしておくのが基本。
 
 

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2012年07月01日 20:03に投稿された情報のページです。

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