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How to Legally Obtain a Second Passport 

セカンド・パスポートを合法的に手に入れる方法

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[目次]


4 もっとも広く提供されている「購入できるパスポート」

事実上無料のふたつめの国籍

 

 この章では、現時点で取得可能なもっとも一般的な市民権プログラムについて見ていきましょう。ここで紹介したプランがもっともいいというわけではありませんが、投資が必要であるかどうかは別にして、あなたに新たな機会を与えてくれることは間違いありません。

また、たとえ同じ国であっても、どの代理人を使うかによって「投資プログラム」の金額が変わってくることもわかるでしょう。だから、最初のオファーに軽々しく応じることなく、比較検討する必要があるのです。

 もしあなたに十分なお金があり、問題が起こるのを避けたいのならば、あなたが関心を持っている国の市民権を扱う有能な代理人を探すべきです。しかし、気をつけてください。オフショア業界には、あなたのような無知な小魚を狙う鮫がウヨウヨしているのです。この業界は、悪い商品や無能で不正な代理人で溢れています。

少なくとも、その国の法律上、市民権付与の規定が明確であることをあらかじめ確認しておくべきです。これによって、あなたに支払能力があり、健康で犯罪暦がないならば、合法的に国籍とパスポートが付与されることを知ることができます。

もっとも重要なのは、あなたが支払うお金が信頼できる銀行の「エスクロー口座」に安全に保管されるかどうかということです。もしそうでなければ、自分ひとりですべての手続きをした方がまだましだったというくらいに問題が出てきます。

信頼できるエスクロー口座は、しっかり整備された管轄地における銀行や事務弁護士のようなプロフェッショナルな組織で、かつ独立した第三者の下に置かれます。事前に同意した特定の条件が揃うまで、そのお金は買い手、売り手双方ともに引き出すことはできません。

一般には期限があり、一定の期間内に市民権が付与されず、あるいはパスポートが発行されなければ、お金は買い手に返却されます。

あなたにもし余裕があるのなら、セカンド・パスポートを「買う」よりも、法律上の居住の条件を満たしたり、権利としてセカンド・パスポートを手に入れる可能性を調べたほうがよいでしょう。

ベリーズBelize(中央アメリカ)

ゆったりとした自然のビーチや森を持つ、くつろいだ熱帯の楽園の市民になりたいという夢がありますか? ここ数年ではじめて信号機を取りつけたという国がいいですか? 首相が常に事務所にいて、国民の質問に気軽に答えてくれるような民主主義が理想ですか? そして最後に、地元で生産する安くて美味しいギネスビールのある小さな国がいいですか?

これが、ベリーズです。

ベリーズは、メキシコの南にある、カリブ海の暖かな青緑色の水に洗われる場所です。そこはラテンというよりカリブの雰囲気で、地面に落ちた熟れたマンゴーを拾うことができ、バーにはレゲエサウンドが流れています。地元のクレオール英語のことわざにあるように、「ベリーズの水を飲んだら、また戻って来たくなる」のです。

ベリーズは独立国で、以前は英国領ホンジュラスでした。カリブ共同体(Caribbean Community and the Commonwealth)の加盟国です。この多文化国家は約25万の人口を持ち、主にメキシコ人、アフリカ人、マヤインディアンの子孫で構成されていますが、ここ15年で、近隣のガテマラ、ニカラグアとホンジュラスから「汚い戦争」を避けてベリーズに逃げてきた亡命者が加わっています。

中央アメリカでは唯一英語を話す国で、米国と友好的な外交関係を持っています。マイアミへは飛行機で2時間以内。現地通貨であるベリーズドルは、米国の50セントとほぼ同じです。資産課税はなく、ベリーズ国外の源泉所得には課税されません。

この国の市民権を取得するには、この国に忠誠を誓わなければなりません。しかしこれは国外でもでき、大使館や高等弁務官、領事館などで行なっています。

 過去において、ベリーズのスキームはいくつか失敗してきましたが、それにもかかわらず、長い間携わっている市民権の代理人は、現在のベリーズのプログラムを、「存在する数少ない完全に合法的な市民権の選択肢のひとつだ」と言っています。

 投資

 実際に必要とされている金額は定かではありません。代理人によって、25,000ドルから75,000ドル、あるいはそれ以上の金額が提示されます。この「投資」は払い戻しされず、直接ベリーズ政府に払われ、利息は発生しません。それは「申請者が市民権を取得するためのベリーズ国家への公約」とされています。

さらに登録のための費用がかかりますが、これは代理人によって高い投資額が示された場合、その中に含まれているかもしれません。これらもやはり、政府に支払われます。以下の数字はある代理人によって提示されたものです。

・世帯主は25,000米ドル

・結婚相手と18歳未満の子供それぞれに5,000米ドル

18歳以上の子供にはそれぞれ15,000米ドル

 しかし別の代理人は、すべての25歳未満の家族は最初の申請の費用に含まれているとしています。また別の代理人は、「市民権に登録される18歳から20歳までのそれぞれの子供と親に対して15,000ドルの追加の登録費用がかかる」としています。

 市民権の申請には必ず代理人を通さなければならないとされ、ベリーズ政府に支払う費用とは別に、さらに20%の手数料を彼らに支払わなければなりません。

しかしこの手数料率も固定のものではなく、1人の代理人は、「あなたの申請手続きをする法的費用」として1万ドルという金額を出しています。それは家族でも個人でも同額ですが、それ以外に、さらに5,000ドルの「弁護士依頼料」を事前に要求しています。

一方で他の代理人は、手数料としてただ75,000ドル以上を要求しています。他の代理人は、「コンサルタント費用として18,0001万ドル」を要求しています。

申請に必要なのはサインされた契約書、出生証明書、現在のパスポートか身分証明書、8枚のカラー写真、2通の推薦状、完成された国籍申込書一式と健康診断書です。政府向けの投資の半分はあらかじめベリーズ中央銀行に払うことになっています。どのような申請の許可に関しても、新しい市民はベリーズの領事館、大使館、上院委員会に忠誠を誓わなければなりません。

手続きどおりに申請したとしても、必ずしも経済的市民権が付与されるとは限りません。仮に申請を拒否された場合でも、手続き費用は返却されません。この費用は世帯主5,000ドル、結婚相手や18歳未満の子供は500ドル、18歳以上の子供は3,000ドルとなっています。申請を拒否されてから30日以内であれば、移民省の大臣に対して控訴する権利があります。

ベリーズは市民権を売ることによって移民を誘致し、対外債務を払おうとしています。このプログラムでは居住は必要とされません。

プログラムの法的な根拠は、1985年のベリーズ国籍法に規定されています。「ベリーズの経済に貢献できる」善意のビジネスピープルや専門職の人たちはベリーズの市民権を獲得でき、パスポートも取得できます。これらの手続きは例外なく、政府公認の移民コンサルタントによって行なわれます。

こうした「経済的市民」はほとんどの国から受け入れますが、ベリーズ政府はとくに、国の経済成長に貢献できるであろう東南アジアの人たちを対象にしています。


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