香港豆知識2


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香港の交通機関

 香港のリピーターかどうかは、利用する交通機関を見ればわかる。

 香港“初心者”にとってもっとも利用しやすい交通機関は地下鉄。現在、香港には4路線の地下鉄があるが、このうち香港島北部を東西に走る港島線(アイランドライン)と、中環から尖沙咀を経て九龍半島北部へと走る荃湾線(ツェンワンライン)を使えばほとんどの観光地に行くことができるからだ。切符の買い方さえ覚えてしまえば、行動範囲はぐんと広がる。

 誰もがいちどは乗ってみたいのは、九龍半島と香港島を結ぶスターフェリー(天星小輪)。これもいくつか路線があるが、ほとんどの人が尖沙咀と中環、あるいは湾仔(ワンチャイ)間の「観光路線」を利用する。夜景の美しい夕暮れ時がお勧めだ。

 スターフェリーと並んで人気が高いのが2階建ての路面電車トラム。香港島を東西に走っているので、中環を中心とする金融街はすべてトラムで移動できる。競馬場ハッピーバレーへ行くにも便利だ。

 トラムは運賃が2HK$(約30円)とバスや地下鉄よりも安く、そのかわりスピードが遅いため、近距離の移動に使われる。中環など中心街では非常に混雑するが、乗客は次々と降りていくので、2階に上がって待っていれば、そのうち前方の特等席を確保することができる。

 地下鉄、スターフェリー、トラムに共通するのは路線がシンプルで間違えようがないこと。はじめての香港旅行でもすぐに乗りこなせるようになるはずだ。

 香港の中心部には膨大な数のタクシーが走っており、初乗り運賃(2kmまで)も15HK$(約230円)と日本よりずっと安い。ホテルへの移動などにも気軽に使える。

 タクシーの利用で気をつけたいのは、運転手の多くが英語が通じないこと。タクシーに乗ったのはいいが行き先を告げられず、運転手の携帯電話で本社に電話をかけ、通訳してもらうこともたびたびあった。ホテルに泊まったら、漢字表記のパンフレットをもらっておくと便利だ。

 経験では、日本人が広東語読みを真似ても、うまく通じないことが多い。日本語よりも広東語の方が発音が複雑なためだ。それに比べて、筆談の方が確実に伝わる。

 香港“中級者”になると、市内を縦横に走るバスを利用するようになる。香港の複雑なバス路線は、仮に路線図があっても完璧に理解するのは不可能。土地勘を頼りに、あとは運を天に任せることになる。ときどきとんでもないところに連れて行かれることもあるが、それもまた旅の楽しさだろう。

 大型バスとは別に、赤ラインのミニバスや緑ラインのマキシキャブも香港の街でよくみかける。ミニバスは相乗りタクシーのようなもので、目的地を運転手に広東語で告げる必要がある。マキシキャブは路線は決まっているが、降りる時は運転手に声をかけなければならない。どちらも香港“上級者”の乗り物だ。

セントラルのフェリー・ターミナル


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