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【Q-025】海外REITのメリットは何ですか?

REITが登場する前には、海外の不動産に投資するには現物資産を購入するしかありませんでした。日本の投資家が情報の少ない海外不動産に投資する際には現地の日本人業者を通すことが多く、多額の手数料を抜かれるなど、トラブルが絶えませんでした。また新興諸国のなかには外国人の不動産所有を制限しているところも多く、現地法人を介した賃借権設定など、複雑な手続きが必要な場合も少なくありません。それに比べてREITは株式市場で簡単に売買でき、優良不動産に分散投資できるので、その優位性は圧倒的です。 海外移住などで自宅用不動産を購入する人もいるようですが、その場合でも現地でREITを購入し、その配当を賃料に当てたほうが投資戦略としてずっとスマートです。 ※2008年秋以降の世界金融危機の煽りを受けて日本のREIT市場は暴落しましたが、これはREITが自己資本に銀行からの借入を加えて不動産物件に投資しているためで、レバレッジ率が2倍であれば、理論的には、株価は不動産評価額の下落幅の2倍下がることになります。また、銀行からの融資の借り換えができず民事再生を申請したREITが現われたことによってREIT全体の信用力が大きく毀損しました。 こうした事情は海外REITも同じで、とりわけ積極的に海外不動産に投資していたオーストラリアREITやシンガポールREITの下落が目立っています。またサブプライムローンに投資する米国REITのなかには資産の大半を失って上場基準を満たせず、ピンクシートに移されるものも出てきました。 「不動産資産を保有しているからREITは安全」という神話は、こうして崩壊しました。ただし、REITの株価が不動産市場よりもはるかに大きく下落していることは確かで、これを投資機会ととらえるか、来るべき不動産大不況を織り込んでいるだけと考えるかは、それぞれの投資家の判断でしょう。<最終更新:2009/02/01>
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