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Our Opinions 援助交際の女子高生に
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投資金額 |
運用利回り |
生活費 |
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2,000万円 |
20% |
400万円 |
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2500万円 |
20% |
500万円 |
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3,000万円 |
20% |
600万円 |
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3,500万円 |
20% |
700万円 |
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4,000万円 |
20% |
800万円 |
このシンプルな予測をもとにして、「そんなに大きな資金がなくても、常識外れの高い利回りを狙わなくても、あなただって充分、株で生活できる」との論旨が展開されるわけです。夢のある素晴らしい話ではないでしょうか?
このシミュレーションのいちばんの問題は、リスクについてまったく考慮されていないことです。何も知らない人がこのシミュレーションを見れば、株に投資すれば郵便貯金並の元本・金利保証で20%のリターンを得られるのかと思ってしまいます。
ところが、株式は郵便貯金と違ってリスク商品ですから、20%のリターンを得る可能性があるということは、20%の損失を被るおそれもあるということです。仮に20%のマイナス・リターンが続いたとすると、最初の元金はたった5年で消えてしまいます。これが、株式投資がリスク商品たる所以です。
このように、株式投資にはリターンとともにリスクもあります。リスクとリターンはコインの裏表みたいなものなので、考えてみればこれは当たり前です。ところが世の中には不思議なことに、リターンだけ見てリスクの目に入らない人や、リスクばかり気にして得られるリターンについて思い至らない人がいっぱいいます。前者の典型が書店に溢れる投資指南本で、後者の典型は、「株のような汚らわしいものに手を出すな」という修身の教科書のような人たちです。こうした態度は、どちらも間違っています。目隠しをした人が象をなでるのに似て(あの有名な諺は差別 語に指定されているので今は使えません)、同じひとつのものを別々の側面 から勝手に論じあっているだけだからです。
保有資産が一定額を超えれば、資産運用だけで生活することは充分に可能です。というか、それが「経済的な独立」を達成するための最低条件ですから、いうならば、すべての人が目指す目標でもあります。
しかしそれを達成するためには、リスクとリターン、税金とコストを考慮した資産運用の戦略と人生の設計が必要不可欠です。それなくして夢物語を追い求めても、無一文になるだけです。2,000万円の資金で死ぬ まで20%の運用利回りを維持できるなんて荒唐無稽の話を信じてはいけない、ということです。
ところで、人並みの貯蓄しかない私たち平凡なサラリーマンは、いったいどのような資産運用戦略をとればいいのでしょうか?
これにはいくつかの考え方がありますが、実は、基本中の基本がひとつあります。
それは、資産運用など考えずに働くことです。
たとえば、あなたが1,000万円の貯蓄をもっていたとします。そして、1日24時間、365日休みなしで、心血を注いでこの金融資産を運用すれば、年30%の利回りが得られるとしましょう。すると、年間の利益は300万円(税+コスト込み)となります。
ところが、その同じあなたは、サラリーマンとして働けば、週5日、朝9時から夕方5時までの勤務時間で年間で600万円の収入を得ることができるとします。そうなると、どちらが得かは明らかでしょう。投資などせずに、毎日会社に通 ったほうが、ずっと人生の“運用成績”がいいわけです。
では、会社勤めの片手間に資産運用するのはどうでしょう? これなら一石二鳥のようですが、次のように考えることもできます。
余暇を利用した資産運用で、あなたは年10%の利回りを確保できるとしましょう。すると、年間の利益は100万円(税+コスト込み)です。一方、あなたはその時間をサイドビジネスにあてて、毎月10万円、年120万円の副収入を得ることができるとします。そうすると、この場合でも、投資などせずにサイドビジネスで稼いだほうが得だということになります。
ここで何が言いたいかというと、要するに、私たちのような一般 のサラリーマンにとっては、自分自身こそが最大の資産である、ということです。仕事の片手間にわずかな元金でヘタな株式投資などをするよりも、自分自身を労働市場に投資したときに得られるリターン(給料)のほうがはるかに大きく、おまけに、リスクはずっと少ないからです。ということは、合理的な投資家であればあるほど、運用資産が充分でないうちは、投資などせずにひたすら働くはずです。投資をしないのがいちばんの投資、というわけです。
ところが、一生懸命働いて投資の元金が増えてくると、ある時点で、資産運用で期待できる利益が労働で得られる収入よりも大きくなってきます。
たとえば、保有資産が2,000万円になれば、サイドビジネスで年120万円稼ぐよりも、仕事以外の時間を運用にあてて、年10%(200万円)の利回りを目指したほうが合理的だということになります。さらに保有資産が多くなると、サラリーマン生活で得られる収入よりも、資産運用で期待できる利益のほうが多くなってきます。このように、資産運用益だけで家族の生活を安定して賄えるようになったとき、はじめて「経済的に独立できた」と言うことができます。
このように「株で生活する」かどうかは、経済合理的には、1)運用資産の総額、2)リスクを勘案した期待運用利回り、3)自分自身の労働市場での収益力、の3つの要素で決まります。そのとき
運用資産×リスクを勘案した期待運用利回り>あなたの労働市場での価値
の条件が満たされるならば、仕事をやめて資産運用生活に入るという選択肢も現実のものになってきます。そうでなければ、働くしかありません。その水準は一概にはいえませんが、期待運用利回りを10%として、だいたい運用資産1億円(100万ドル)くらい(税・コストを引いた実質期待利益700万円前後)が、いちおうの目安になると思います。けっして不可能な目標でないでしょうが、私たちの場合、いずれにせよまだまだ働かなくてはならないということです。
ということで、次のようなシンプルな結論が導き出されました。
ゴミ投資家にとっての最大の資産運用は働くことである。
身も蓋もない話ですが、しかし、これが真実なのですから仕方ありません。ところが、ほとんどの投資指南本は、読者に嫌われるのを心配してなのか、著者自身がこんな簡単なことに気がついていないからか知りませんが、資産運用と労働とのこの重要な関係については、まったく触れていません。
耳障りのいい言葉だけを聞くのは気持ちいいかもしれませんが、しかし、誰もディズニーランドの世界では生きていくことができないのもまた確かです。大人になったら、「人は夢を食べては生きていけない」という冷酷な現実と、きちんと向き合わなくてはなりません。
『ゴミ投資家のためのインターネット投資術入門』より
2000年3月25日
copyright ©2001 Alternative
Investment Club.