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Vol.11 ゴミ投資家のための 2001年1月25日発売 日経平均13803
突然の金融工学ブームでデリバティブの解説書はいっぱいあるけど、実際に投資するときの入門書がぜんぜんない(解説書を書くような人は投資なんかしたことない)という実情を見て、「だったら自分でやってみよう」とつくった本。 現在も、株価指数先物や株価指数オプションについての初心者向けの実践入門書としては本書がほぼ唯一。日経225の先物やオプションをやってみようという人は、絶対に買って損しません。 本書でも書きましたが、オプションこそが「人類が発明した最高のギャンブル」であることは間違いありません。こんなに面 白いものは世の中にありません。しかしそんぶん、取扱いには注意が必要です。 本格的に先物やオプションにはまると、日中は受話器片手にパソコンのモニターを睨み続けるようになります。シカゴのCMEなどでオンライン取引をすると、夜中はまず眠れません。簡単に社会生活が崩壊してしまいます(笑)。
→「オプション戦略シート」のダウンロード
●この本で書いたこと 1)日本の先物市場は不透明 商品先物市場はいつまでたっても仕手相場から脱却できない。 ↓(現在) 経済産業省や農水省が「健全な先物市場の育成」と叫んでいるが、商品先物会社の利害が絡んで改革は進まず。あいかわらず、顧客と反対のポジションを取り、客を食い物にする商品先物会社がいっぱいある。強引な営業も、たいして改善されてるように思えない。
2)日本の先物市場はアメリカに比べて使いづらい 為替や株価指数先物は商品先物に比べればマシだが、取引仕法や売買方法で制約が多い。 ↓ 日本の株価指数先物のいちばんの問題は、オンライン取引に対応する証券会社が1社もないこと。おまけにストップロスも設定できないから、ポジションを持っていると、電話とモニタから離れられない。オプションはスペックが大きく、権利行使価格の幅が広いので、投資戦略が制限される。けっきょく、CMEで取引するようになり、寝不足で会社に遅刻して首が危なくなる(笑)。
3)日本の証券会社は「投資家保護」を名目に、オプションの買いしかやらせない オプション戦略は買いと売りとを組合わせてはじめて成立するのに、買いしかできないのでは、個人投資家は圧倒的に不利。 ↓ これは相変わらず。アメリカの証券会社では、オンライン上でオプションの買いも売りもできる(一定の制限あり)。「投資家保護」と言いながら、要するに信用リスクを管理できないというだけ。
4)店頭オプションであるカバードワラントは価格が不透明 相対取引で決まるかバードワラントは、常に個人投資家が不利な価格を提示される可能性がある。 ↓ 本書で指摘したように、ITM付近はかなり割高。また、間違った値付けをしたゴールドマンサックス証券が約定後に取引をキャンセルして金融庁から処分されるというトラブルも。この不祥事に関して、GSのカバードワラントを扱っている証券会社はなんのコメントも出していない。
5)EB(他社株転換社債)はベラボウな手数料を抜かれている 個別 株オプションを店頭取引で売るEBは、証券会社が投資家から法外な手数料を抜く格好の道具。 ↓ これまた事件化。EBを組成していた証券会社がプレミアムを払いたくないばかりに対象株を自己取引で売り浴びせる例も続出。こんな証券会社は、証券業免許を取消すべき。なんのための免許制度?
●この本の投資成績 ものすごく儲けた! ものすごく損した! 日経225先物だと、1枚あたり1200万円前後。1日で損益が50万円程度動くことも珍しくないので、精神衛生上まったくよろしくない。ストップロスが入らない以上、サラリーマンにはちょっと厳しい。現在のスペックでは、初心者は日経225先物・オプションをやらない方がいいかも。 1ヶ月夢中になって、けっきょく収支トントン。そこで憑き物が落ちた。 (2001/8/15)
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