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Vol.8 ゴミ投資家のための 2000年6月25日発売 日経平均16925
マザーズに上場したインターネット総合研究所(なんの会社だったっけ?)やリキッドオーディオジャパン(ついに名前まで変わっちゃうみたいです)の大ブレークと、2000年6月に控えたナスダック・ジャパンの取引開始に向けていちだんとIPOバブルが加速すると予想してつくりはじめた本です。結果 として、制作中にバブルがはじけてしまったので、ずいぶん真面目な本になりました(笑)。 すっかり誤解され、悪役になってしまった感のあるIPOですが、ベンチャー企業のファイナンス・ツールとしては今でも有効です。IPOの功罪もわりと客観的に指摘していると思うので、投資家ばかりでなく、これから起業を目指す人にも読んでもらえたら、という本です。 でも、日本は今でも、「IPOは創業社長が億万長者になる方法」と思っている人がほとんどなので、やっぱりダメかなあ。
●この本で書いたこと 1)IPOの抽選においては、VIP顧客が優先される 証券会社は、各支店の大口顧客に優先的に人気の高いIPO株を割り当てている。 ↓(現在) 証券会社も客商売である以上、これは仕方のない部分もある。対面営業をしないネット証券を中心に「完全抽選制」を導入するところも多く、当時に比べればかなり当たりやすくなった(IPOの人気がなくなったこともある)。
2)IPO銘柄は市場に流通する株数が少なく、特定の利害関係者が株価を操作する恐れがある クレイフィッシュのように、マザーズとナスダックに同時上場して、双方で株価を吊り上げるようなことも起こる。 ↓ ベンチャー企業のオーナーによる株価操作疑惑はずっと囁かれてきたが、中古車売買大手ジャックの渡辺登会長が会社の資金を200億円以上も個人の株式投資に流用して逮捕されるなど、その一端が明らかになった。クレイフィッシュの松島庸社長は、兄とも慕った光通 信の重田社長によって解任。やっぱり世の中は厳しかった?
3)IPOを濡れ手に粟の金儲けと誤解したベンチャー経営者が多い。ヤクザなどに利用される危険もある マザーズ上場第一号のリキッドオーディオ元社長・大神田正文が暴行・監禁・強盗容疑で逮捕され、東証の一大汚点となった。証券取引所や引受証券会社(日興證券)はなぜ責任をとらない? ↓ これに関してはコメントする必要もなし。ところで、“ビットバレー”をヨイショしていた人たちは、今はどうしているのでしょう?
4)日本の未公開株市場は、詐欺の道具にされる恐れがある 独立系プロバイダーMTCIは、日経新聞を利用し、破綻した事業計画とウソの財務諸表で素人から金を集めまくった。集めた金で政治家を招いたパーティや、ゴルフトーナメントのスポンサーをしていた。残りの金の流れはいまだに不明。 ↓ これもコメントの要なし。日経新聞のヨイショ記事を信用するとトンデモないことになるという貴重な教訓をもたらしてくれました。
●この本の投資成績 アメリカのIPOはいちども当たらず。日本のIPOはマネックス証券のみ当選し、45000円の公募価格に対して10万円前後で売却できて、ちょっとした小遣い稼ぎになった。でも、日本のIPO市場はあまり投資しようという気にならないなあ。ということで、その後はIPO投資はしてません。 (2001/8/15)
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