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海外投資実践マニュアル(6) 

タイ・ベトナム Thailand & Vietnam

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[目次]


Introduction

エマージング市場はこんなに面白い!

 本書は「海外投資実践マニュアル」のうち、アジアのエマージング市場に投資するノウハウをまとめたシリーズの第1 弾で、日本人にも馴染みの深いタイ・ベトナムの銀行と証券会社を紹介しています。今後は、続刊として韓国、フィリピン、インドネシア、マレーシアなどを予定しています。

 BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)への投資ブームの後、新興市場としてVISTA (ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)やNEXT11 (韓国、ベトナム、フィリピン、インドネシア、パキスタン、バングラデシュ、イラン、エジプト、トルコ、メキシコ、ナイジェリア)の名前が上がっています。そのなかでも東南アジアの国々の注目度が高いのは、爆発的な市場拡大を続ける中国とインドに挟まれた地理的な優位性によって、経済のグローバル化の恩恵にもっとも浴しているからでしょう。

 東南アジアの経済リーダーであるタイは、97 年のアジア通貨危機で失速した後、実業界出身のタクシン政権によって成長軌道に戻りましたが、2006 年のクーデターや外貨規制により株式市場が一時的に混乱しました。しかしその後、政治の安定が好感されて株価は上昇し、2007 年7 月現在、クーデター前を上回る850 ポイントまでSET 株式指数は回復しています。

 タイ経済が注目を集めているのは中国とインドを結ぶ経済回廊の要衝であると同時に、ベトナムなど他の東南アジア市場に比べて株価が割安に放置されてきたからでしょう。

 タイとは対照的に、2006 年後半から日本国内で相次いでベトナム株ファンドが設定されたこともあり、ベトナム市場は日本の個人投資家の熱い視線を浴びました。

ベトナム市場の最大の特徴は、大手証券会社がジャパンデスクを置き、日本語で株式取引をサポートしていることです。ベトナムの証券会社に口座開設するツアーも積極的に行なわれており、この国の外国人口座の8 割以上を日本の投資家が占めるという異常事態になっています。

 こうしたベトナム株ブームを受けて株価も急進し、2006 年末から数カ月で株価が2 倍に暴騰しました(その後は1,000 ポイント近辺でのボックス圏で推移しています)。

 ベトナムの株式市場は明らかにバブル化していますが、とはいえ、8,000 万人の人口の半分が20 代というこの若い国に経済発展の大きな可能性があることは間違いありません。勤勉な国民性・仏教国・良好な対日感情などの好条件で、今後も日本人に身近な市場であり続けるでしょう。

 タイとベトナムに共通する魅力は、外国人でも比較的簡単に銀行口座・証券口座を開設できることです。

 投資だけなら証券口座で充分ですが、銀行口座と組み合わせると旅行の際などに活用することができます。本書では、これまでほとんど紹介されたことのなかった銀行口座についても具体的に解説しています。

 本書を片手に、あなたもぜひエマージング市場を楽しんでください。

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