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![]() 税金のいらない投資信託 INTRODUCTION オフショア・ファンド投資は知的なゲーム 本書は、オフショア・バンクの使い方を解説した『税金のいらない銀行』に続く「海外投資マニュアル」の第2作で、オフショア・ファンドの活用マニュアルを一冊にまとめたものだ。 オフショア・ファンドに関しては、『ゴミ投資家のための税金天国入門』『ゴミ投資家のための海外ファンド入門』で扱っているが、いずれも購入までが中心だった。本書では、購入後の運用報告書の読み方から解約・スイッチングまで、オフショア・ファンドに投資するうえで必要になると思われる基礎的な知識をまんべんなく取り上げたつもりだ。 本シリーズの読者にはあらためて説明する必要もないと思うが、オフショア・ファンドとは世界各地のオフショア金融センター(タックスヘイヴン)で設定された投資信託の総称で、そのいちばんのメリットは、現地では配当益や売却益にいっさい課税されないことにある(本文中で述べるが、日本においては納税が必要な場合もある)。日本国内のファンドの場合、配当益には一律20%の源泉徴収課税がなされるが、オフショア・ファンドは配当が全額再投資に回されるから、複利のパワーによって効率的な資産形成が可能になる。これが、世界中の投資家がオフショア・ファンドを利用するいちばんの理由だ。 ところでまず最初に断っておくが、私たちはオフショア・ファンドがもっとも優れた資産形成の手段だと述べるつもりはない。日本国内で販売されている各種投資信託や、オンライン証券会社で購入できるアメリカのミューチュアル・ファンドと比較しても、メリットもあればデメリットもある。 もちろん、オフショア・ファンドだから何を買っても儲かる、などということもない。これも本文中であらためて述べるが、一般のオフショア・ファンドは“Buy and Hold(値上がりが期待できる株式や債券を購入して、保有する投資手法)”が基本だから、どんな優れたファンド・マネージャーが運用していても、マーケットが下落すればいっしょにファンドの基準価額も下がってしまう。 一口にオフショア・ファンドといっても、玉石混交だ。オフショア・ファンドのデータベースであるマイクロパルMicropalに登録されているファンド数だけでも、7,000本近い数がある。その中には、成績のいいファンドもあれば、ダメなファンドもある。 オフショア・ファンドに投資する時も、 (1)成長するマーケットを選ぶ。 (2)そのセクターの中で、運用成績のいいファンドを選ぶ。 (3)購入と解約のタイミングを選ぶ。 という判断は、投資家自身が行なわなくてはならない。もちろん、どんな超人的な投資家でも100%正確な判断はできないから、リスクを分散するために、複数の市場、複数のファンドに分散投資することも必要になる。積立などの手法をつかって、投資するタイミングを分散することも重要だ。さらに、外貨建てで投資するわけだから、ドル転、円転のタイミングも考えなくてはならない。 このように考えると、「初心者向け」などといわれるファンドへの投資も、実はきわめて知的なゲームだということがわかる。近所の証券会社のカウンターで勧められるままにファンドを買い、上がったといっては喜び、下がったといっては文句を言うだけでは、投資の面白さなどわかるはずもない。「この商品がいい」とか、「この株が上がる」など書かれた本もあるが、そんなことがわかれば、なにもわざわざ本など書く必要はない。自分のお金で投資して、さっさと億万長者になっているはずだ。こういうホラ話の類を信じる人は、たいてい失敗することになるだろう。 これまでのシリーズで繰り返し述べてきたことだが、海外投資の面白さは、常に新しい発見があることだ。 トラブルは一切嫌だという人は、国内の金融機関で外貨建ての外国投信を買ったほうがいい。まとまった運用資金があるならば、信頼できるファイナンシャル・アドバイザーに相談しながらオフショアへの投資を行なってもいいだろう。 自分の資産を自分の責任で運用するのだから、何をしようと、その人の自由だ。 もちろん本書で紹介したノウハウを活用して、DIYでポートフォリオを組み、資産形成にチャレンジしてもいただければ、これほどうれしいことはない。 海外投資を楽しむ会
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