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海外投資実践マニュアル(4) 

香港2 Hong Kong2


・Investment Accountの郵送での口座開設が一時停止されています(2007/6/11)。詳細はこちら>>

・新口座SmartVantageについて
・SmartVantage、PowerVantage口座を新たに開設する場合

・PowerVantageからSmartVantageへの切替え

・PowerVantageからSmartVantageにダウングレードした場合の注意点

・投資口座の開設について

・HSBC International Banking Centre
・その他の訂正


●新口座SmartVantageについて

2007年3月26日より、HSBCの新口座SmartVantageがスタートしました。これにともなって、PowerVantageの最低預金額が変更されました。それぞれの口座の特徴は下記です。

  最低預金額 口座維持手数料 特徴
SmartVantage HKD10,000 HKD60 インターネットバンキングをメインとする新口座
PowerVantage HKD200,000 HKD120 投資口座に担当者がつき、電話等で指示を出せる
HSBC Premiar HKD1,000,000 HKD340 ひとりひとりの顧客に担当者がつく。各支店に 専用ルームあり。

*口座維持手数料は最低預金額を下回った場合。月額

**Premiarの口座維持手数料は、預り資産HKD500,000以上で月額HKD40

最低預金額の引き上げにともない、新PowerVantageには以下のようなサービスが付加されました。

1)投資担当者とテレフォンバンキングで投資情報の収集や投資相談ができる。

2)専用電話回線を通じて、株式取引担当者に直接、株式売買の注文が出せる。

3)ファイナンシャルプランナーとの無料相談でポートフォリオの見直しができる。

4)支店にPowerVantage専用の窓口が設置される。

5)クレジットカードの年会費が5年間免除される。

逆にいえば、それ以外の機能はPowerVantageとSmartVantageに大きな違いはなく、HKD当座預金口座、HKD普通預金口座、外貨預金口座などをインターネットバンキングで一括管理でき、投資口座を追加することも可能なので、日本居住者の場合、SmartVantageで問題ないと思われます。

新規にPowerVantage口座を開設する場合、資産総額がHKD200,000(約300万円)を下回ると月額HKD120(約1800円)の口座維持手数料が適用されます。

すでにPowerVantageを保有している顧客は2007年末まで新手数料の適用が猶予され、HKD100,000(約150万円)以上の資産があれば口座維持手数料は発生しません。それまでにPowerVantageを維持するか、SmartVantageに切り替えるのかの判断をすればいいということです。

最低預金額は直近3ヶ月の残高の平均なので、2007年10〜12月の平均残高がHKD200,000を下回っていると、2008年1月に口座維持手数料が引き落とされますのでご注意ください。

●SmartVantage、PowerVantage口座を新たに開設する場合

1)HSBCのInternational Banking Centreから口座開設申込書を申請してください。必要事項を記入のうえ、「Country where you would like to open your account」で「Hong Kong」を選択して「Submit」をクリックします。

2)1〜2日で、EmailでPDF形式の口座開設申請書が送られてきます。口座開設申請書は入力式ですが、動作させるにはAcrobat ReaderのVer.7が必要です(最新のVer.8では動作しません)。

3)開設する口座は(1)HSBC Premier、(2)PowerVantage、(3)SmartVantage、(4)HK Dollar Currentから選択します。入力項目は『香港2』で説明したものと同じです。ただし、Joint Accountの「権限書」は不要となっています。

4)入力したPDFファイルをプリントアウトしたうえで、SmartVantage口座を開設する場合は、3ページ目の「Please tick if you would like to apply for a cheque book in respect of SmartVantage」の「Required」チェックします。これで小切手が送られてきます(HSBC PremierとPowerVantageは自動的に小切手が付帯します)。

5)弁護士・公認会計士など認証資格者に依頼し、パスポートのコピーと口座開設申請書のサインを認証してもらいます。

6)上記の書類に英文の住所証明(英文の残高証明など)を添えてIBC宛に郵送します。

7)1週間程度で口座が開設され、口座番号等がEmailで通知されます。その後3〜4日で、カード、PIN、小切手などが登録住所に送られてきます。

8)カードとPIN、小切手の受取確認書を郵送します。

9)カードがアクティベイトされたらオンラインバンキングに登録します。

●PowerVantageからSmartVantageへの切替え

2007年4月末時点では、PowerVantageからSmartVantageへの切替えは以下の方法で可能です。

1)香港内のHSBC支店で手続きする。

2)専用ホットラインに電話をかけて切替えを依頼する。

HSBC Hotline +852-2233-3722

*直通電話なので最初に中国のアナウンスが流れますが、待っていると担当者が出ます。

電話に出た担当者に口座番号を伝え、SmartVantageへの切替えを依頼すると、「口座条件を理解しているか」聞かれます。質問にすべて「Yes」と答えると手続きが完了します。

3)IBCを通じて切替を依頼する。

International Banking Centreに口座の変更を依頼することもできます。その場合は、「Integrated Account Conversion Form(口座切替申請書)」をInternational Banking Centreに郵送してください。Integrated Account Conversion FormはIBC宛にEmailを送って取り寄せてください。

*「Integrated Account Conversion Form」をうまく入手できなかったときのとために、会員サイトで申請書記入見本をダウンロードできるようにしておきます。お急ぎの方はご利用ください。

「Integrated Account Conversion Form」を提出しても、投資口座(Investment Account)を保有している場合は、専用ホットラインに電話することを求められます。その場合は、すでに「Integrated Account Conversion Form」を提出していることを伝え、口座をSmart Vantageにダウングレードするよう依頼してください。

銀行口座のみの場合は、「Integrated Account Conversion Form」を提出するだけでSmartVantageへの切替えが完了すると思われますが、確認はできておりません。試してみた方は、結果をご連絡いただければ幸いです。

*専用ホットラインに電話しても、担当者によってはダウングレードの手続きを理解していない場合があります。その場合は電話をかけなおすか、インターネットバンキングにログインして問合せのメールを送ってみてください。手続きを理解している担当者であれば、用件を伝えるだけですぐに完了します。

*2007年6月現在、IBC宛に郵送での口座開設依頼、SmartVantageへの変更依頼が殺到しており、変更手続きにかなり時間がかかっているようです。お急ぎの方は専用ホットラインで手続きしてください。

●PowerVantageからSmartVantageにダウングレードした場合の注意点

1)口座

SmartVantageになってもPowerVantageの口座番号がそのまま引き継がれます。株式・ファンド・債券を含め、PowerVantageの資産は自動的にSmartVantageに移管されます。

2)インターネットバンキング

SmartVantageになってもインターネットバンキングのログインID、パスワード、セキュリティデバイスはPowerVantageと変わらず、株式・ファンド・債券売買を含むすべてのオンラインバンキングの機能が利用できます。

3)ATMカード

SmartVantage用のATMカードが新たに発行され、登録住所に郵送されます。PowerVantageのATMカードは口座切替え後1ヶ月は継続利用が可能ですが、SmartVantageのATMカードを使った段階で利用不可となります。

ATMカードのPINはこれまでのものが引き継がれます。

4)小切手

SmartVantage用の小切手は新たに発行されませんが、PowerVantageの小切手をそのまま利用することができます。

●投資口座の開設について

【ご注意】

2007年6月現在、郵送での投資口座の開設は停止されています(銀行口座の開設は、従来どおり郵送で可能です)。

本書でも記載のとおり、香港金融当局は投資口座の開設にあたって金融機関に顧客へのリスク説明を義務づけており、金融機関窓口での対面での口座開設が原則とされています。これまでIBCは、特例的な措置として海外顧客の郵送での投資口座開設を受け付けてきましたが、日本を中心に海外からの投資口座開設依頼が殺到したため、これを「特例」として扱うことが困難になり、2007年6月現在、郵送での投資口座開設は停止されています。

IBCによれば現在、新たな郵送での口座開設手続きを検討中とのことです。それが決まるまで、投資口座は下記の方法で開設してください。

1)香港のHSBC窓口を訪れ、投資口座の開設を申込む。セントラル(中環)の本店3Fの資産相談窓口および6FのIBC窓口で手続きできます。

2)HSBC Premier口座を開設すれば、日本から郵送で投資口座開設が可能です。Premierは顧客一人ずつに担当者がつき、担当者が電話でリスク説明等を行います。

2007年6月現在、HSBC Premierに日本人担当者はおりませんが、日本語を話すスタッフはいるようなので、口座開設時に「Japanese Speaker希望」と伝えてみてください。

※SmartVantage、PowerVantageを開設すれば香港ドル小切手が発行されます。この香港ドル小切手を口座開設申込書に添付してイニシャルデポジットを入金することで、パスポートの認証不要でBOOM証券・KGI証券等の香港のオンライン証券会社に郵送で口座開設することができます。

インターネットの送金額設定を行なえば、HSBCのBill Paymentで証券会社に無料で資金を移動できます。証券会社側の送金先設定をHSBCにしておけば、証券会社の資金を無料でHSBC口座に移動することもできるので、実質的に投資口座を保有することができます。

 

※郵送での投資口座開設手続きが決まった段階で詳細をお伝えします。

 

HSBC International Banking Centre

HSBCへの問合せや連絡はInternational Banking Centre宛に行なってください。通常の問合せ窓口は香港非居住者の顧客に対応するようになっておらず、かえって混乱の原因になります。

HSBC International Banking Centre
Level 6, HSBC Main Building
1 Queen's Road Central
Hong Kong 

Tel: (852) 2233 3888

email: internationalbanking@hsbc.com.hk 

●その他の訂正

第1版 P70/71

香港上海銀行への送金データのうち、英ポンドとユーロの「受取人取引銀行」となるHSBC Bank PlcのSwift Codeが間違っていました。

×MIDLB22→○MIDLGB22

お詫びの上、訂正させていただきます。


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