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How to Invest Overseas vol.10 China 以下の広告はAICが推薦・推奨
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中国

Introduction
不思議の国を体験しよう

  人民元投資の最初のブームは2004 年で、アメリカやヨーロッパ、東南アジア諸国、もちろん日本でも人民元切り上げの時期は大きな関心を集めていました。人民元は管理通貨で、97 年のアジア危機以降、1ドル≒ 8.3 元で米ドルと固定されてきましたが、年率10%近い経済成長と大幅な貿易黒字によって、近い将来の切り上げは不可避と考えられたからです。

  2005 年7 月、中国政府は通貨バスケットによる管理フロート制への移行を実施し、1 日0.3%までの変動が許容されることになりました。この改革によって、人民元は約3 年間で20%程度切り上がりましたが、これは市場の期待を満足させるものではありませんでした。

  世界じゅうの投資家が人民元に夢中になるのは、それがノーリスクハイリターン(ミドルリターン)のめったにないチャンスだと考えられているからです。

  外貨投資にはリスクが伴いますが、人民元が切り下げられる可能性はゼロに近く、対米ドルでは損をする恐れはありません。時期はともあれ切り上げが間違いないのであれば、人民元を持っているだけでなんのリスクもなく儲かるという夢のような話になります。その結果、華僑を中心に世界じゅうから投機マネーが中国に流れ込み、その資金が中国国内の設備投資や公共事業に回り、経済が過熱し、インフレを引き起こし、人民元切り上げを催促するという循環が起きています。

  現在は、人民元投資の2 度目のブームの真っ最中です。2008 年9 月のリーマンショックで通貨防衛の必要に迫られた中国は、人民元をふたたび米ドルとペッグさせましたが、景気対策に躍起の米国政府はこれに強く反発し、2010 年6 月に「人民元の弾力化」へと追い込まれたからです。ソウルG20 や横浜APEC などの国際会議が続いた11 月、人民元は1 ドル= 6.6337 元の史上最高値をつけるに至りました。

  とはいえ、本書は人民元で大きな資金を運用しようと考えている投資家のためのものではありません。少額の資金で中国国内に人民元口座を開設し、中国の為替自由化という歴史的イベントに参加してみよう、というのが私たちの提案です。

  中国では、外国人旅行者でもパスポートさえあれば簡単にマルチカンシーの銀行口座を開くことができます。人民元建てのATM カードを持っていると、中国全土のどこでも現金を下ろせるので、広い中国を旅行する時にはとても便利です。

  もちろん、中国には国内所得格差や不良債権問題、環境破壊など、難問が山積していることも確かです。だがそれでも、21 世紀において中国が世界最大の市場に成長していくことは間違いありません。

  さあ、あなたも最先端と伝統の混在する不思議の国の銀行を体験してみませんか?

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